一絨網膜一羊膜の双子双子は一つの受精卵が二つに分かれた”一卵性”ともともと別々の2組の受精卵が同時期に成長していく”ニ卵性”に分類されることはよく知られていると思いますが、実際には胎盤の数により”一絨毛膜性”と ”ニ絨毛膜性”に分類されます。 胎盤が2つあるニ絨毛膜性の場合に比べ、一絨毛膜性は一つの胎盤を2人で共有しているため、栄養 や酸素などが平等に振り分けられなかったり、血液がバランスよく送られないなど互いに影響しあうため注意深く 経過を観察していく必要があります。 双子を妊娠しているとわかったら早い時期(10週くらいまでに)に「膜性診断」 を受けることで一絨毛膜性なのか二絨毛膜性なのかを調べておく必要があります。(週数が経過 しすぎると判断できなくなるため) 一絨毛膜性でも多くの場合2人は別々の羊膜に入っています。(一絨毛膜ニ羊膜) が、双子全体の約0.6%というごくまれな確立で生まれるのが2人が全く同じ羊膜に入っている ”一絨毛膜性一羊膜”です。 一絨毛膜一羊膜の場合、2人が同じプールで泳いでいるようなものなので、お互いのへその緒が巻き ついて血液など送られるべきものが送られなくなったり、どちらかの体にへその緒が巻きついたり。 さらにリスクは高まります。(私が主治医から受けた説明では「特に理由もなくだめになることもあるよ」 ということでした。ほんとに辛い言葉でしたが、今思うと何かあっても私が自分を責めることがないようにという 優しさだったのかなと思います。) しかし私の場合先生方の心配してくださったことはすべての乗り越え、38週までしっかりと育ち、無事出産 できました。32週まで普通の妊婦生活をしてから入院してきたニ絨毛膜性の人でも37週で出産する 人がほとんどだったので、 早くから経過を注意深く観察して、早めに管理入院に入り、ゆったり 過ごしたことがかえってよかったかなと思います。 |